; ファイル: 101_01.txt ;■<1章:1日目> ;■背景:紘自室(冬、7時(朝 ;■    広野紘:私服(冬) ;■    新藤景:制服(冬) ;■御影チェック ;■ ねぼけ状態で聞こえている景の声が2ファイルあります。 ;■ 位置に関しては、適宜調整を。 .playSE hiro_yume_a.ogg true .transition 0 * 10 .stage * BLACK.png 0 0 .panel 1 .message 100 kei-101_01-0001 遠くから声が聞こえる。 .message 110 誰かが騒いでいる声。 .message 120 なにか物を叩く甲高い音。 .message 130 kei-101_01-0002 ……黙れ。 .message 140 うるさい。 .message 150 どっか行け。 .playSE * .message 160 kei-101_01-0003 @ 景  「起きろって言ってんでしょうが!」 .playSE kei_kick.ogg f 0 * .shakeScreen R 100 100 .message 170 どがっ! .message 180  紘  「…………いってえ」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_016a01.png 0 0 .message 190 頭が割れるように痛いというか、本当に割れてるんじゃないか? .message 200  紘  「今のはなんだ……。拳か蹴りか……?」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_016b01.png 0 0 ;(このCGでしゃべらせる場合は、目パチ・口パクに注意。次の台詞でこのCGを?) .message 210 kei-101_01-0005 @ 景  「カカトよ」 .message 220  紘  「どうりで一際ダメージがでかいと思った……」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_016c01.png 0 0 .message 230 しかし、格闘技をやってるわけでもないくせに、こいつは年々技が光ってくるな。 .message 240 ああ、末恐ろしい。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_016c02.png 0 0 ;(ここ、目をつむらせていいか、注意のこと) .message 250 kei-101_01-0007 @ 景  「起きた?」 .message 260  紘  「……起きた」 .playBGM efBGM030.ogg .transition 0 * 20 .stage * ev01_017a01.png 0 0 ;(コンテではここよりもう少し前でこのCG指定になってます) .message 270 kei-101_01-0009 @ 景  「まったく……。身体によくないから、机に突っ伏して寝るのはやめなさいって言ったでしょ。人の話、聞かないんだから」 .message 280 俺を見下ろしている制服姿の少女――新藤景はあきれ顔で言った。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_018a01.png 0 0 ;(挿入位置、注意のこと) .message 290 目をこすりながら時計を見て、愕然とする。 .message 300  紘  「……まだ7時じゃん」 .transition 0 * 40 .stage * ev01_018b01.png 0 0 ;(フェードスピードは40で?腰に手をやるタイミングにも注意のこと) .message 310 kei-101_01-0011  景  「なにか問題でも?」 .message 320 冷ややかな声にも俺は怯まない。 .message 330  紘  「ワタシ、寝たの6時を過ぎてたんだけど……」 .message 340 kei-101_01-0013  景  「それはお兄ちゃんの勝手でしょ。そんなとんでもない時間まで起きてるのが悪い」 .message 350  紘  「こっちの都合も考えてくれるとありがたいんだけどな……」 .message 360 kei-101_01-0015  景  「仕事もいいけどね、お兄ちゃんの本業は学生なんだから。しっかりしてよ」 .message 370 この態度がでかい女の子の名前は新藤景。 .message 380 俺が借りているこの家の大家の孫娘で、俺より1つ年下。 .message 390 お兄ちゃんなんて呼んでくるけど、血のつながりは無く、まったくの他人。 .message 400 一応、ガキの頃からの知り合いでもあるが。 .message 410 要するに、知り合いの中年男を『おじちゃん』と呼ぶのと同じで、たまたま俺は年が近いので『お兄ちゃん』などと呼ばれているわけだ。 .message 420 この歳になってまで、その呼び方はどうかと思うが、景は注意したところで素直に聞くようなタマじゃない。 .message 430 ケジメはつけてるから、いいんだけどね。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_017a01.png 0 0 ;(ここにぶちこんでますが、変なようなら再考のこと) .message 440 kei-101_01-0017  景  「いつまで机にしがみついてるの。さっさと顔を洗ってきなさい。歯も磨くのよ」 .message 450  紘  「…………」 .message 460 最初は妹分だったはずなのに、今では犬とその飼い主みたいになってるのはなぜだろう。 .message 470 でもまあ、細かいこと気にするのはやめておくか……。 ;.transition 0 * 20 ;.stage * ev01_018b01.png 0 0 ;☆(a01はどこで使う?a01を使うことも考慮に。このCGへの切り替えにも注意のこと) .message 480 kei-101_01-0019  景  「その間に朝食作っておこうか。どうせなにも食べてないんでしょ?」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_018b01.png 0 0 .message 490  紘  「あー、いや、いいわ」 .message 500 俺はぶんぶん首を振った。 .message 510  紘  「あんま腹減ってないし」 .message 520 kei-101_01-0021  景  「朝食はちゃんと摂らないと。寝不足な上にお腹すいてたら倒れるわよ」 .message 530  紘  「腹壊したら、結局お休みしなくちゃいけないじゃん」 ;■笑顔 .transition 0 * 40 .stage * ev01_018a01.png 0 0 .message 540 kei-101_01-0023  景  「ふふふ……。足さえ動けば学校には行けるわよね」 .message 550 景の瞳が危険な色を帯びる。 .message 560  紘  「いいえ、今のは忘れてください」 .message 570 俺はまたもぶんぶんと首を振った。 .message 580 景は絶望的に不器用で、野菜の皮むきひとつできない。 .message 590 それどころか、目玉焼きすらまともに作れない奴のメシを食った日にはどうなるか――俺はよぉく知っている。 .message 600 しかも、自分の料理下手を認めようとしないのが困ったところだ。 .message 610 kei-101_01-0025  景  「ふん。いつか見てなさいよ。絶対美味しいって言わせてやるんだから」 .message 620  紘  「その自信はいったいどこから……」 .message 630 kei-101_01-0027  景  「もうこの話は終わり。ごはんいらないのなら、さっさと準備して」 .message 640  紘  「ハイハイ」 .message 650 俺はぼりぼりと頭をかいて、ため息をつく。 .message 660  紘  「でもさ、今日は始業式なんだから、別に休んだってかまわないんじゃねえの。締め切り近くて、大ピンチなんだよ」 .message 670 kei-101_01-0029  景  「ピンチピンチって、毎月ピンチって言ってるじゃない。ピンチってなによ?」 .message 680  紘  「実際そうなんだからしょうがないだろ」 .message 690 kei-101_01-0031  景  「あのねえ。お兄ちゃん、わかってますか?」 .message 700 大げさにため息をついてから、景は言う。 .message 710 kei-101_01-0033  景  「お兄ちゃん、出席日数めちゃくちゃヤバいのよ? 3学期は皆勤賞狙うくらいじゃないと、進級できないのよ?」 .message 720  紘  「そりゃわかってるけどさあ……」 .message 730 kei-101_01-0035  景  「頭も成績も悪い。根性も曲がってる。その上、出席日数が足りないんじゃ、もう一度2年生やらせてくれって言ってるようなもんよ」 .message 740  紘  「根性は関係ないと思うけど……、来年度は景と同じクラスになれるかもな」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_018c01.png 0 0 ;(フェードスピードは40で?) .message 750 kei-101_01-0037  景  「そうならないように、ちゃんと学校行けって言ってるのよ!」 .message 760 kei-101_01-0038 景は前髪をかき上げ、あきれたように深々とため息をつく。 .message 770 kei-101_01-0039  景  「わたしだって毎朝起こしに来られるほど暇じゃないのよ。朝練だってあるんだからね」 .message 780  紘  「そりゃわかってる」 .message 790 景はバスケ部所属で、本人の弁によると1年生でありながらポイントゲッターとして活躍してるとか。 .message 800 こいつは軽量小型でありながら、運動性は大変に優れているので、たぶん本当だろう。 .message 810 kei-101_01-0041  景  「最初が肝心なのよ、お兄ちゃん。今日休んだら、またズルズル休んじゃうに決まってるんだから」 .message 820  紘  「なんか俺って、登校拒否してるあかん子みたいだな」 .message 830 kei-101_01-0043  景  「似たようなもんでしょ」 .message 840 全然違う。 .message 850 こっちにはよんどころのない事情ってもんがあるのに。 .message 860  紘  「もういっそのこと、学校やめちまうか……」 .transition 1 fadeSide.png 40 .stage * ev01_019.png 0 0 ;(フェードスピードは40で?) .message 870 kei-101_01-0045  景  「あん!?」 .playSE kei_meramera.ogg true .transition 1 fadeSide.png 40 .stage * ev01_020a01.png 0 0 ;(移行は通常フェードでもいいのかも) .message 880 口調を豹変させた景が俺の胸ぐらをつかんで、揺さぶり始めた。 .message 890 やばい、モードが切り替わってる。 .message 900 kei-101_01-0047  景  「あんた、なにふざけたことぬかしてんだよ! たいがいにしねぇと血ぃ見んぞ!」 .message 910  紘  「景、景。言葉遣い、言葉遣い」 .playSE * f * 0 .transition 0 * 40 .stage * ev01_017b01.png 0 0 ;(フェードスピードは40でも?) .message 920 kei-101_01-0049  景  「はっ!?」 .message 930 ぱっと景の手が離れる。 .message 940 kei-101_01-0050 わざとらしく咳払いなどしつつ、景は恥ずかしそうに顔を赤らめていた。 .message 950  紘  「おまえ、そのキレやすいところ、なんとかしろよ」 ;.transition 0 * 20 .transition 0 * 30 .stage * ev01_017c01.png 0 0 ;(フェードスピードは40でも?) .message 960 kei-101_01-0051  景  「あぅ、つい……」 .message 970 景はずっと体育会系で、先輩方から様々な影響を受けているため、言動も性格もちょっとばかり漢らしい。 .message 980 それに加えて……。 .message 990 kei-101_01-0053  景  「で、でも、これはお兄ちゃんの毒舌の影響だし……昔からずっと聞いてるから」 .message 1000  紘  「また人のせいにするし」 .message 1010 kei-101_01-0055  景  「それに、今のはお兄ちゃんが悪いわよ。学校やめるなんてたわ言をいうから」 .message 1020  紘  「本気にすんなよ、ちょっと言ってみただけだよ」 .message 1030 kei-101_01-0057  景  「それならいいけど……」 .message 1040  紘  「だいたい、景がむきになることでもないだろ」 .message 1050 俺の言葉に、景は唇をとがらせる。 .message 1060 kei-101_01-0059  景  「わたしはね、お兄ちゃんより年下なのよ」 .message 1070  紘  「知ってるよ」 .message 1080 その割にはずいぶん偉そうだけどな。 .message 1090 kei-101_01-0061  景  「ただでさえ同じ学園に通っていられる時間は少ないんだよ。だから、今やめられたら……」 .message 1100  紘  「……つまり、俺に留年してでも学園に残れって?」 ;.shakeScreen R 20 20 ;(とりあえずシェイク入れてますが、変なようなら切ること。Zシェイクで?値にも注意のこと) .transition 0 * 40 .stage * ev01_016c01.png 0 0 .shakeScreen R 20 20 ;(フェードのスピードには注意のこと) ;(016c01を使うことも考慮に。切り出しでも可) .message 1110 kei-101_01-0063  景  「全っ然違う!」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_017c01_mugai_c.png 0 0 .message 1120 kei-101_01-0065  景  「……やめられるよりは全然いいけど」 .message 1130 いったいなにが言いたいのやら。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_017c01_mugai_a.png 0 0 ;(このカメラ位置の移動は留意のこと) .message 1140 kei-101_01-0067  景  「もういい。さっさと準備して! さもないと学園まで引きずって行くわよ!」 .message 1150  紘  「ふぁーい」 ;(「立ち上がった」……なので切り替えに注意のこと) .message 1160 釈然としないものを感じながらも、俺はのろのろと立ち上がった。 .message 1170 しかし、朝っぱらからどたばたしてるよな。 .panel 0 .playBGM * .transition 0 * 10 .stage * WHITE.png 0 0 ;■シーン転換 ;■背景:通学路(冬、7時30分 ;■    広野紘:制服(冬・外出) ;■    新藤景:制服(冬・外出) .playBGM efBGM020.ogg ;.screen sc_morning01.png sc_morning01.png .transition 1 fadeSide.png 10 ;.stage * bgw_sky001a01_00.png 0 0 .stage * bgw_normal019m01_00_mugai_b.png 0 0 ;.stage * bgw_normal002a01_00.png 0 0 ;.stage * WHITE.png 0 0 .panel 1 ;(青空挿む予定ですが、青空がないので保留にしています) ;(とりあえず通学路挿んでます。通学路の背景はこれでいいか、さらにイベントCGの繋ぎで、カメラの移動などは不自然さがないようにきちんと行っておくこと) .message 1180 学園への道をゆっくりと歩きながら、俺は大あくびした。 ;.screen * * .transition 1 fadeSide.png 20 .overlay or_kei00a.png * * .screen sc_morning01.png sc_morning01.png sc_morning01.png ;.screen scl_morning01.png scl_morning01.png scl_morning01.png .stage st_kei10a02-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 .effect WScroll2 * 60 -2 ;(景の表情、注意して) ;.stage st_kei10a01_dammy.png bg_scr003a01_00.png 0 0 ;.effect WScroll bg_scr003a01_00.png 150 -20 ;(オーバーレイは忘れないように。スクリーンはかける?はるおとで調べておくこと、顔アプの場合) ;(フェードはサイドで入ってますが、保留のこと) ;(ここから立ち絵、顔アプで横スクロールの予定ですが、これまた保留) ;(通学路の背景がありません。ファイルネームはnormal019で) .message 1190 kei-101_01-0069  景  「お兄ちゃん、始業式の最中に居眠りなんかしちゃダメよ」 .message 1200 横を歩く景が軽くたしなめてくる。 .message 1210  紘  「始業式に出るかどうかも定かじゃねえな」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a04-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;(顔は赤らんでいていいのか注意して) .message 1220 kei-101_01-0071  景  「なにぃ?」 .message 1230 ぎらり、と向けられる景の鋭い視線。 .message 1240  紘  「冗談だって……。けど、眠くなるに決まってるよ。学園長、話長ぇからなあ。老い先は短いくせに」 ;■呆れ .transition 0 * 40 .stage st_kei10a05-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 .message 1250 kei-101_01-0073  景  「もう、またそんな失礼なことを言う……」 .message 1260  紘  「ホントのことだろ」 .transition 0 * 40 .stage st_kei11a04-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;(表情には注意して) .message 1270 kei-101_01-0075  景  「まったく……。でも、真面目な話、お兄ちゃんはちょっと考えたほうがいいんじゃないの?」 .message 1280  紘  「なにを?」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a01-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 .message 1290 kei-101_01-0077  景  「学業と仕事の両立について」 .message 1300  紘  「難しいテーマだな」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a02-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;(表情注意して) .message 1310 kei-101_01-0079  景  「考える価値はあるでしょ? ねえ、『新堂凪』先生」 .message 1320  紘  「その呼び方はやめろって」 .message 1330 新堂凪―― .message 1340 それは俺のもうひとつの名前だ。 .message 1350 ペンネームと言った方がわかりやすいだろう。 .message 1360 ちなみに『新堂』は景の名字を借りてきてちょっと変更、『凪』は俺の姉貴の名前をそのまま借用した。 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a05-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 .message 1370 kei-101_01-0081  景  「でも、本当よ。一回真剣に考えたほうがいいって。きついでしょ、色々と?」 .message 1380  紘  「そうでもないけどな……」 .message 1390 kei-101_01-0083  景  「仕事なんて、学生の内からやらなくてもいいんじゃないの? 学園生活には限りがあるんだし、今しかできないことってあるでしょ?」 .message 1400  紘  「はは、青春は一度きりってか」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a09-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 .message 1410 kei-101_01-0085  景  「真面目な話をしてんだよ!」 .message 1420  紘  「だからすぐにキレるなって……」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a06-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 .message 1430 kei-101_01-0087  景  「あんたが茶化すからでしょ! あんまりふざけてると、ばらすわよ!」 .message 1440  紘  「ばらす? ばらされて、山に埋められるの?」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a03-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;(この後に、この表情変化を?) .message 1450 俺の返答に、景の目がすうっと細められる。 .message 1460 kei-101_01-0089  景  「へえ、そういう態度に出るのね……」 .message 1470 kei-101_01-0091  景  「広野紘は一見、ただのダメ学生。しかし、その正体は」 ;.message 1480 kei-101_01-0093  景  「少女漫画家だったので……モガッ!」 .message 1480 kei-101_01-0093  景  「少女漫画家だったので――!」\v\a ;■御影チェック ;.effect * .effect end .overlay * * * .screen * * * .screen sc_morning01.png sc_morning01.png .transition 0 * 20 .stage * ev01_022a01.png 0 0 ;(フェードスピードは40で?) .message 1490 kei-101_01-0094 慌てて景の口を掌でふさぎながら、辺りを見回す。 .message 1500 幸い、周囲に人影はなかった。 .message 1510 ほっとして、景の口を解放する。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_022b01.png 0 0 ;(フェードスピードは40で?) ;(ここからのカメラの移行、注意のこと) .message 1520 kei-101_01-0095  景  「……ふぁっ!」 .message 1530 耳まで真っ赤にしながら、景は必死に自分の口を袖でぬぐっている。 .message 1540 そんな汚いものが触ってみたいにされると、ちょっと傷つく。 .screen * * .transition 1 fadeSide.png 20 .overlay or_kei00a.png * * .screen sc_morning01.png sc_morning01.png sc_morning01.png .stage st_kei10a09-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 .effect WScroll2 * 60 -2 ;.overlay * or_kei00a.png ;.transition 0 * 20 ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei02a03.png 380 ;(フェードの仕方には注意のこと) .message 1550 kei-101_01-0097  景  「も、もうっ、突然なにすんのよっ!」 .message 1560  紘  「そりゃこっちの台詞だ。誰にも言わないって約束だろうが」 .message 1570 少女漫画家であることを恥じてるわけじゃないけど、言いふらすようなことでもない。 .message 1580 それに、編集からも少女漫画の作者が男であることは、世間には知られないほうがいいと言われている。 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a05-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei01a07.png 380 .message 1590 kei-101_01-0099  景  「黙ってるかどうかはお兄ちゃんの心がけしだいです」 .message 1600  紘  「それは、約束じゃなくて脅迫っつーんだよ」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a01-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei01a11.png 380 .message 1610 kei-101_01-0101  景  「……さすがに連載やめろとは言わないけど、もうちょっとちゃんと登校してよ」 .message 1620 学園休んでも俺の進級が危なくなるだけだが、原稿が間に合わなかったら、読者に申し訳が立たない。 .message 1630 担当編集の怒りだって恐ろしい。 .message 1640 仕事を優先するしかないんだよ、景。 .message 1650  紘  「……まあ、考えとくわ」 .message 1660 と、心にもないことを言っておく。 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a03-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei01a05.png 380 ;(ここ、04a02でも?) .message 1670 kei-101_01-0103  景  「うん、考えておいて」 .message 1680 景はこくりと頷き、にっこり笑った。 ;(↓ここ、歩きスクロール?その場合は、景がまた立ち止まるところで距離感を出すために中距離立ち絵を使うように) .message 1690 心なしか歩調も軽くなったかのように見える。 .message 1700 騙して悪いけど、おまえのご機嫌うかがうために、仕事放り出すわけにもいかないからさ。 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a02-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;☆(ここ、a01表情で?) ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei04a02.png 400 ;(ここ、この表情でいいか注意のこと) .message 1710 kei-101_01-0105  景  「お兄ちゃん、年末もお正月も休まずに原稿描いてたんでしょ?」 .message 1720  紘  「まあ……」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a01-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei04a03.png 400 .message 1730 kei-101_01-0107  景  「まともな人間の生活じゃないわよ。漫画家なんて、どいつもこいつもイタいわよね」 .message 1740  紘  「そこまで言われる筋合いもねえよ……」 .message 1750 どうも景は最近、漫画そのものを嫌ってるみたいに見える。 .message 1760  紘  「おまえさ、最近俺の漫画読んでる?」 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a05-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei04a04.png 400 .message 1770 kei-101_01-0109  景  「そりゃ読んでるに決まってるでしょ」 .message 1780 バカじゃないの、という顔をする景。 .message 1790  紘  「でも感想とかほとんど言わなくなったな」 .message 1800 kei-101_01-0111  景  「わたしが言わなくても、読者からの手紙とか来るでしょ?」 .message 1810  紘  「文通も可能なくらい少ないけどな……」 .message 1820 ああ、せつない。 .transition 0 * 40 .stage st_kei11a01-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei04a01.png 400 ;(ここで視線そらしていいか注意。表情にも注意すること) .message 1830 kei-101_01-0113  景  「それに……」 .message 1840  紘  「それに?」 .message 1850 kei-101_01-0115  景  「なんかいまさら感想とか言うのって……照れるもの」 .message 1860  紘  「……そうか」 .message 1870 本当に照れてるだけならいいんだけどな。 .message 1880 景も昔は、俺が少女漫画を描いていることを心から喜んでくれていた。 .message 1890 未熟だった俺の作品も、景なりの拙い言葉で褒めてくれたものだった。 .message 1900 こうやって、俺の仕事に文句を付けるようになったのはいつからだろう。 .transition 0 * 40 .stage st_kei10a01-.png 0 0 bg_scl002a01_00_f.png 0 0 bg_scl002a01_00_n.png 0 ;.stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei03a03.png 380 ;(03a05でも?) .message 1910 kei-101_01-0117  景  「お兄ちゃん、オーバーワークでどうにかしちゃったんじゃないの? 元からあまりまともじゃなかったのに、そのうち病院に連れて行かれちゃうわよ」 .message 1920 kei-101_01-0119  景  「最近のお兄ちゃんは不審なところが多すぎ――」 .message 1930 ぽん、と景は手を叩いた。 ;■御影チェック ;.effect * .effect end .overlay * * * .screen * * * .screen sc_morning01.png sc_morning01.png .overlay * or_kei00a.png .transition 0 * 20 .stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei07a03.png 400 ;(このポーズに変える時は、前のポーズとの繋がりに注意して) .message 1940 kei-101_01-0121  景  「あ! 思い出した!」 .message 1950  紘  「な、なんだよ、急に」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei02a03.png 380 .message 1960 kei-101_01-0123  景  「クリスマス!」 .message 1970 景の人差し指がびしっと突きつけられる。 .message 1980  紘  「え?」 .message 1990 『クリスマス』という単語に、ぎくりとする。 .message 2000 色々とろくでもないことがあった昨年のクリスマスは、未だに記憶に新しい。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei06a01.png 400 ;(06a05でも?) .message 2010 kei-101_01-0125  景  「お兄ちゃん、せっかくわたしたちのパーティに呼んだのに来なかったわよね!」 .message 2020  紘  「なんだ、そんなことか……。今頃蒸し返されても」 .message 2030 そういえば、景は冬休み中は部活だの家族旅行だので忙しくて、一度も会ってなかったか。 .message 2040 kei-101_01-0127  景  「みんな、お兄ちゃんが来るのを待ってたのよ!」 .message 2050 確かに、景とその友達数人でのクリスマスパーティに誘われていた。 .message 2060 そして、当日になってばっくれました。 .message 2070  紘  「クリスマスに待ちぼうけか。なんかドラマチックじゃん」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei06a05.png 400 .message 2080 kei-101_01-0129  景  「いいように言うな! 待たされたほうの身にもなってみなさい!」 .message 2090  紘  「女だらけのパーティだったんだろ? んなもんに行けるかよ」 .message 2100 kei-101_01-0131  景  「でも、来るって言ったじゃないの」 .message 2110 景は恨みがましい目をする。 .message 2120 2週間も前のことを根にもたないでほしいな。 .message 2130  紘  「違う、『行けたら行く』って言ったんだよ」 .message 2140 kei-101_01-0133  景  「それは『行く』って言ったのと同じよ!」 .message 2150 それはどこの世界のルールなんだろう……。 .message 2160 景があんまりしつこく誘ってくるもんだから、適当に返事しただけなのに。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei04a04.png 400 .message 2170 kei-101_01-0135  景  「とにかく、パーティに集まってくれた子たちに謝っておいてよ。わたしも気まずかったんだからね」 .message 2180  紘  「ばっくれたのは俺なのに、なんでおまえが気まずくなるんだよ」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei05a07.png 400 ;(別のポーズと表情で?) .message 2190 kei-101_01-0137  景  「いいから謝るの! ああ、電話でもいいから、ミズキにも謝っておいてよ」 .message 2200  紘  「え、羽山に電話すんのかよ」 .message 2210 羽山ミズキは付属校のほうの生徒なので、顔を合わせる機会はほとんどない。 .message 2220 けど、あのやたらにテンションの高い小娘は正直言って苦手なんだよな……。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_normal002m11_00.png 0 0 st_kei01a03.png 380 ;(ポーズと表情、注意のこと) .message 2230 kei-101_01-0139  景  「当たり前でしょ。あの子だってお兄ちゃんが来るの楽しみにしてたんだから」 .message 2240  紘  「……わかったよ」 .message 2250 当然、電話なんてする気はありません。 .message 2260 羽山のバカのことだから、もうきれいさっぱり忘れてるよ。 .message 2270 たぶん、きっと。 .panel 0 .overlay * * .screen * * .playBGM * .transition 0 * 10 .stage * WHITE.png 0 0 ;■シーン転換 ;■背景:学園・廊下(冬、8時 ;■    広野紘:制服(冬) .playBGM efBGM027.ogg .transition 1 fadeSide.png 10 .stage * bgc_sch002a01_00.png 0 0 .panel 2 ;(時間指定は8時なので、朝背景でアタッチしています) .message 2280 \n\n\n\n\nここ、音羽学園の2年生にして、少女漫画家。 .message 2280 3年ほど前に少女漫画雑誌主催の新人賞を受賞。 .message 2280 短編を数本雑誌に掲載した後、1年前に連載枠を獲得し、月刊連載をスタート。 .message 2280 作品の人気は高くもなく低くもなし。 .message 2280 単行本は未だ一冊も発行されてない。 .message 2330 \n\n\n\n\n連載スタートと同時に実家を出て、マンションを経営している新藤という爺さんから部屋を借りて一人暮らしを始める。 .message 2330 締め切り間際は完徹で原稿をやってたりで、勉学と漫画の両立は厳しいものの、なんとかかんとかやってる最中。 .message 2330 以上がワタクシ、広野紘のプロフィール。 .transition 0 * 20 .stage * bgc_sch003a01_00.png 0 0 .message 2360 \n\n\n\n\n――そんな激動の半生を生きてきた俺は今、屋上に向かっていた。 .message 2360 朝のHRまでにはまだ時間があるが、教室で友達とだべっている暇はない。 .message 2360 でも、教室でいきなり漫画執筆を始めたりすれば、なんだかいじめに遭いそうな気もするし、正体もばれてしまう。 .message 2360 そこで―― .transition 0 * 20 .stage * ev01_023.png 0 0 ;(この前の文でこのCGを?) .message 2400 \n\n\n\n\n俺は、ポケットから1本の古びた鍵を取り出す。 .message 2400 こいつの出番となるわけだ。 .panel 0 ;■シーン転換 ;■背景:屋上(冬、8時 ;■    広野紘  :制服(冬) .screen sc_morning01.png sc_morning01.png ;☆(ここからスクリーン挿んでますが、ちょっと注意して) .transition 1 fadeSide.png 10 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 .panel 2 ;(フェードスピードは20で?あんど、時間指定は8時なので朝でアタッチしてます) .message 2420 \n\n\n\n\n屋上は基本的に立ち入り禁止で、生徒は教師の許可を得た者以外は出入りできない。 .message 2420 もっとも、この寒い時期の屋上にわざわざやってくる物好きがいるはずもない。 .message 2420 人目を気にせずに作業をしたい俺にとって、ここは格好の場所だった。 .message 2420 本っ当に、死ぬほど寒いけどね。 ;.playBGM * .transition 0 * 20 .stage * ev01_024.png 0 0 .panel 1 ;(ここでこのCGを挿んでますが、もう少し後でもいいのかもしれません) .message 2460  紘  「さてと……」 .message 2470 原稿はペン入れの真っ最中なのだけど、屋上に原稿用紙だのライトボックスだのを持ち込んで作業している風景はシュールすぎる。 .message 2480 そういうわけなので、次回分のコンテと設定を描くことにする。 .message 2490 これならノートと鉛筆だけで作業できるし、もし誰かが現れても隠すのも容易だ。 .message 2500 床に座り込み、リュックから道具一式を取り出して、ついでにポータブルCDも用意する。 ;■御影チェック ;■ ここでBGMを止めました。 .playBGM * ;☆(「イヤホンを耳にはめこみ」、、、この前の画像は注意して) .message 2510 イヤホンを耳にはめこみ、再生ボタンを押す。 ;.playBGM * .playBGM efBGM022_2.ogg .message 2520 お気に入りのヴァイオリニスト、久瀬修一の曲が流れ始める。 .message 2530 気分が落ち着き、それでいて時には刺激もあって、インスピレーションが湧く――ような錯覚に陥ったりする。 .message 2540 なぜか彼の曲を聴きながらだと筆もスムーズに進む――ことが多いような気がする。 .message 2550 気休めかもしれないけど、なにはともあれ、俺の創作には久瀬修一の音楽は必要不可欠なものだ。 .message 2560 ストーリーだのコマ割りだのはすぐには思いつかない。 .message 2570 ひらめきが訪れるまで、悶え苦しみ、時には幻覚や幻聴に襲われたりしながらひたすらに考え続ける。 .screen * * .transition 0 * 20 .stage * BLACK.png 0 0 ;(フェードスピード10で?) .message 2580 目を閉じ、キャラクターたちの姿を脳裏に浮かべる。 .message 2590 彼らがなにを思い、どう動くか―― .message 2600 ただそれだけを考える。 .message 2610 考えて、考えて―― .playBGM * ;.transition 0 * 10 ;.stage * WHITE.png 0 0 .message 2620 …………………… .message 2630 ……………… .message 2640 …… ;■以下のシーンを挿入するかはちょっと考慮。 ;■イメージBG? .playBGM efBGM028mix.ogg .transition 0 * 20 .stage * ev01_025_mugai_a.png 0 0 ;.stage * ev01_025.png 0 0 .message 2650 いつも、なにかが足りないような喪失感があった。 .message 2660 自分が見ている世界には色が一つ抜けているのではないか。 .message 2670 何色が抜けているのか、答えを見つけたくても見つからない。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_025_mugai_d.png 0 0 ;.stage * ev01_025.png 0 0 ;(この切り出しは注意のこと。足……とわからないようなら別の切り出しを。まあ、気持ち悪さを演出するにはいいのかもしれませんが) .message 2680 焦りだけが、じわじわと心を蝕んでいく。 .message 2690 yuk-101_01-0003 @優 子 「それでもあなたは一度掴んだものを決して離そうとしない。夢を叶え、更にその先を目指している」 .message 2700  紘  「当たり前だろ」 .message 2710 突然の少女の声にも驚かず、俺は普通に受け答えしていた。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_026.png 0 0 .message 2720 yuk-101_01-0005 @優 子 「強いんですね」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_025_mugai_c.png 0 0 ;.stage * ev01_025.png 0 0 ;(この次の地文で?) .message 2730 俺は首を振る。 .message 2740  紘  「バカだから、あきらめるってことを知らないんだよ」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_026.png 0 0 .message 2750 yuk-101_01-0007 @優 子 「いいえ、あなたは強いと思います」 .message 2760 yuk-101_01-0009 @優 子 「あなたの強さはいったいどこから来るのですか?」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_025_mugai_b.png 0 0 ;.stage * ev01_025.png 0 0 .message 2770  紘  「そんなの訊いてどうするんだよ」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_026.png 0 0 .message 2780 yuk-101_01-0011 @優 子 「純粋な好奇心ですよ」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_025_mugai_a.png 0 0 ;.stage * ev01_025.png 0 0 .message 2790  紘  「好奇心もいいけど、観察したり推測したりするのも重要なことだろ。なんでも質問すればいいってもんじゃない」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_026.png 0 0 .message 2800 yuk-101_01-0013 @優 子 「あら、手厳しいですね」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_025_mugai_c.png 0 0 ;.stage * ev01_025.png 0 0 .message 2810  紘  「俺は優しくない人ですよ」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_026.png 0 0 ;(ここは白黒にしないで?) .message 2820 yuk-101_01-0015 @優 子 「そのようですね」 .message 2830 少女は小さく笑う。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_025_mugai_b.png 0 0 ;.stage * ev01_025.png 0 0 .message 2840  紘  「俺が強いかどうかはわからないよ。ただ……」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_026.png 0 0 .message 2850 yuk-101_01-0017 @優 子 「ただ?」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_025.png 0 0 .message 2860  紘  「夢を叶えた人間には責任があるんじゃないかなと思ってる」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_026_mugai_a.png 0 0 ;(ここは白黒にしないで?) .message 2870 yuk-101_01-0019 @優 子 「それは、誰に対してですか?」 .transition 0 * 10 .stage * WHITE.png 0 0 ;.transition 0 * 20 ;.stage * ev01_025.png 0 0 ;☆(ここで白にするか、文字テロップで?) .message 2880  紘  「……夢見ていた頃の自分に」 .playBGM * .transition 0 * 10 .stage * WHITE.png 0 0 .message 2890 …………………… .message 2900 ………… .message 2910 …… ;■御影チェック .panel 0 ;■背景:屋上(冬、8時 ;■    広野紘  :制服(冬) ;■    宮村みやこ:制服(冬) ;(青空がないので保留です) ;.transition 0 * 10 .transition 1 fadeCenter2.png 10 .stage * bgw_sky001a01_00.png 0 0 ;(フェードスピードは注意のこと) ;(フェードの仕方にも注意のこと) .panel 1 .message 2920  紘  「…………ん?」 .message 2930 目を開けると、そこにはなにもない、普通の青空が見えた。 .message 2940 一度頭を振って、現実を確認する。 .message 2950 うん、俺がいるのは学園の屋上だ。 .message 2960 間違いない。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_027a01.png 0 0 ;(移行、注意) .message 2970  紘  「……寝てたのか、俺」 .message 2980 どうやら、コンテを描き始めてすぐに寝入ってしまったらしい。 .message 2990 当然、作業はまったく進んでないし、ひょっとしたら始業式も終わってしまったのかも。 .message 3000 いつの間にか音楽も止まっていた。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_027b01_anime2.png 0 0 .message 3010 携帯を取り出して、時刻を確認しようとしたところで異変に気づく。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_027c01_anime.png 0 0 .message 3020 miy-101_01-0003 @みやこ 「おっと、お目覚めですか」 .message 3030 聞こえてきた声に、顔を上げる。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_028a01_mugai_b.png 0 0 .message 3040 視線の先、屋上の縁に立っていたのは―― .transition 0 * 20 .stage * ev01_028a01_mugai_a.png 0 0 .message 3050  紘  「宮村みやこ――?」 .playBGM efBGM029.ogg 0 * .transition 0 * 20 .stage * ev01_028a01.png 0 0 .message 3060 miy-101_01-0005 みやこ 「おはよ」 .message 3070 あの夜の砂浜と同じく、凍てつきそうな風が吹くこの場所に、彼女はいた。 .message 3080  紘  「あ、ああ。おはよう……」 .message 3090 えーと。 .message 3100 なんでこいつがここにいるんだ? .message 3110 しかも音羽学園の制服なんか着て。 .message 3120  紘  「お、おまえ、なにしてるんだ?」 .transition 0 * 40 .stage * ev01_028a02.png 0 0 .message 3130 miy-101_01-0007 みやこ 「なにって、広野くんと話してるよ」 .message 3140  紘  「おまえ、音羽の生徒なの?」 .message 3150 ああ、声がうわずってる。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_028b01_mugai_a.png 0 0 ;(これ挿入すると、この差分の目パチ・口パクがもったいないことになるが……) ;.transition 0 * 20 ;.stage * ev01_028b01.png 0 0 ;(フェードスピードは20?) .message 3160 miy-101_01-0009 みやこ 「当たり前だよ。制服着てるのが見えないかな?」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_028b01.png 0 0 .message 3170 宮村はスカートの裾をつまんで、ちょこっと持ち上げてみせた。 .message 3180 ああ、太ももがそんなにも。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_028a04.png 0 0 ;(bポーズのにっこりがあってもいいのかも。フェードスピードは20で?) .message 3190 miy-101_01-0011 みやこ 「制服姿もけっこうそそるでしょ」 .message 3200  紘  「『も』ってなんだ、『も』って。いや、確かにけっこう可愛――そうじゃなくて」 .message 3210 ああ、なんか動揺してるぞ俺。 .message 3220  紘  「ちょっと落ち着け」 .message 3230 宮村みやこがここの生徒でも別になんの不思議もない。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_028a03.png 0 0 .message 3240 miy-101_01-0013 みやこ 「落ち着くのは広野くんのほうだよ」 .message 3250  紘  「んーと、おまえがウチの生徒だっていうのはわかった。でも、なんでここにいるんだよ?」 .transition 0 * 40 .stage * ev01_028a01.png 0 0 ;(ここ、04で?) .message 3260 miy-101_01-0015 みやこ 「完全に爆睡してたね。こんなとこで寝てたら風邪ひいちゃうよ」 .message 3270 俺は、ぐるぐると首を回す。 .message 3280 風邪はともかく、変な体勢で寝てたので身体が痛い。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_028a03.png 0 0 ;(ここ、01で?) .message 3290 miy-101_01-0017 みやこ 「眠りにくそうだったね。ちょっと膝枕でもしてあげよっかなって思ったけど――」 .message 3300  紘  「え」 .transition 0 * 40 .stage * ev01_028a04.png 0 0 .message 3310 miy-101_01-0019 みやこ 「足がしびれそうだから、やめちゃった」 .message 3320 そう言って、宮村はからからと笑う。 .message 3330 ……思いとどまってくれて良かった。 .message 3340 目が覚めたら膝枕されてました、なんて状況に置かれたら、どうリアクションすりゃいいのか。 .message 3350  紘  「どうでもいいけど、おまえ、俺の質問に答えてねーぞ。なんでここに?」 ;(ここの表情、前のを引き継がせてますが、要考察のこと) .message 3360 miy-101_01-0021 みやこ 「決まってるじゃない」 .message 3370 宮村はこれでもか、というくらいの満面の笑顔を浮かべた。 .message 3380 悔しいことに―― .message 3390 なにが悔しいのかわからないけれど―― .message 3400 俺はその笑顔に一瞬、心臓が大きく跳ねるのを感じた。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_028a01.png 0 0 .message 3410 miy-101_01-0023 みやこ 「あたしはね」 .transition 0 * 40 .stage * ev01_028a03.png 0 0 .message 3420 miy-101_01-0025 みやこ 「広野くんに会いにきたんだよ」 .panel 0 .transition 0 * 10 .stage * WHITE.png 0 0 ;■フェードアウト ;■シーン転換 ;■背景:屋上(冬、8時 ;■    広野紘  :制服(冬) ;■    宮村みやこ:制服(冬) .screen sc_morning01.png sc_morning01.png .transition 1 fadeSide.png 10 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 .panel 1 ;(フェードスピードは20で?あんど、時間指定は8時なので朝でアタッチしてます) .message 3430 要するに、宮村みやこはたまたま廊下で俺の姿を見かけ、後をつけてきたらしい。 .message 3440  紘  「見かけたんなら、すぐに声をかければいいじゃん」 .overlay * or_miyako00a.png .transition 0 * 20 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako07a01.png 410 ;(この表情で目閉じ・笑顔を?05a01でも?) .message 3450 miy-101_01-0027 みやこ 「それはさあ、あれですよ」 .message 3460 どれだよ。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako02a01.png 350 .message 3470 miy-101_01-0029 みやこ 「心の準備とかあるじゃない。あたしも女の子だしー」 .message 3480  紘  「わけわかんねえ」 .message 3490 miy-101_01-0031 みやこ 「クリスマスを二人っきりで過ごした人との再会だもん。ロマンチックにいきたいじゃん」 .message 3500  紘  「誤解を招く表現はやめましょう、宮村さん」 .message 3510 家に帰っても鍵がないという宮村に無理矢理付き合わされて、朝までカラオケとファミレスのはしごをしただけだ。 .message 3520 そして、支払いは全部俺でした。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako05a01.png 400 .message 3530 miy-101_01-0033 みやこ 「それにしても、同じ学園の生徒で学年まで一緒だったなんてねー」 .message 3540  紘  「俺、あんまりガッコ来ないからな……。クラスメイトでも顔とか名前知らない奴がいるくらいだ」 .message 3550 同学年とはいえ、別のクラスの奴なんて知るはずもない。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako06a02.png 400 .message 3560 miy-101_01-0035 みやこ 「あ、一緒。実はあたしもどこに出しても恥ずかしくないサボリ魔だよ」 .message 3570  紘  「ダメダメだな」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako03a01.png 400 .message 3580 miy-101_01-0037 みやこ 「うん、広野くんも同類なんだよね。ちょっと嬉しいかな。仲間、仲間♪」 .message 3590  紘  「勝手に仲間意識を持たれても」 .message 3600 困る、と言いかけたところで宮村と目が合った。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako00a05.png 350 .message 3610 miy-101_01-0039 みやこ 「ところで、気になってることがあるんだけど」 .message 3620  紘  「なんだよ」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako00a06.png 350 ;(表情注意) .message 3630 miy-101_01-0041 みやこ 「屋上って立ち入り禁止だと思ったんだけど。いつも鍵がかかってるって」 .message 3640  紘  「ああ、そのことか」 .message 3650  紘  「俺の姉貴がさ、この学園の卒業生なんだよ。なんでも、ヘンな友達から合い鍵をもらったんだって」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako00a09.png 350 ;(表情注意) .message 3660 miy-101_01-0043 みやこ 「へー」 .message 3670 宮村は感心したような声を上げる。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako00a06.png 350 ;(表情注意) .message 3680 miy-101_01-0045 みやこ 「そのヘンな友達からお姉さん、お姉さんから広野くんに代々伝えられた秘密の場所ってわけだね」 .message 3690  紘  「そんな大げさなもんじゃねぇけどさ」 .message 3700 姉貴は入学祝いに金や物をやるのが惜しくて、苦しまぎれに合い鍵をくれただけだ。 .message 3710 一人になるにはいい場所なんで、ありがたかったけど。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako08a02.png 410 .message 3720 miy-101_01-0047 みやこ 「でもびっくりしちゃった」 .message 3730 宮村は檻の中の熊のようにふらふらしながら言う。 .message 3740 落ち着きのない女だ。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako07a01.png 410 .message 3750 miy-101_01-0049 みやこ 「屋上ってフェンスないんだね。中庭から屋上を見てもわかるはずなのに、今まで気づきもしなかったよ」 .message 3760  紘  「ああ、それは俺も驚いたけど、考えてみれば特におかしな話じゃないだろ」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako07a02.png 410 .message 3770 miy-101_01-0051 みやこ 「フェンスって転落防止のためだもんね。人が出入りしない屋上にそんなもの必要ないか」 .message 3780  紘  「そういうことだろうな」 .message 3790 たまに俺たちみたいなのが立ち入ることは考慮されてないんだろう。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako06a02.png 400 .message 3800 miy-101_01-0053 みやこ 「邪魔なフェンスがないのはいいねえ。見晴らしがいいし」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako09a01.png 400 ;.stage * bgw_sch007a01_00.png 0 0 st_miyako05a02.png 400 ;(このポーズと表情ではなく、視線そらしさせたものを?) ;(屋上、カメラを二箇所における背景になっているので、それをうまく使っていくこと) .message 3810 miy-101_01-0055 みやこ 「それに――ふら〜っと地面に吸い込まれそうになるなー」 .message 3820  紘  「おい」 .screen * * .transition 0 * 20 .stage * ev01_029_mugai_a.png 0 0 ;(元CGとの中心線から微妙にずらしてますが、厳密に合わせる?) ;.transition 0 * 20 ;.stage * ev01_029.png 0 0 ;(ここ、前の地文でうまく切り出し使って) .message 3830 宮村は無警戒に屋上の縁に近づいていく。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_029.png 0 0 .message 3840 今にも彼女がその向こう側に消えてしまいそうな気がして―― .transition 0 * 20 .stage * ev01_030.png 0 0 ;(フェードスピードは40で?) .message 3850 俺はとっさに彼女の腕を掴んだ。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_030_mugai_a.png 0 0 .message 3860 miy-101_01-0057 みやこ 「え、なに?」 .message 3870  紘  「危ねえよ。あんまりそっちに行くな」 .message 3880 miy-101_01-0059 みやこ 「心配性だよね、広野くんって」 .message 3890  紘  「おまえが危なっかしいんだよ」 .message 3900 あのクリスマスにも思ったことだけど、この宮村みやこはちょっとやばい。 .message 3910 普通の人が越えないラインを――またぐようなことはしないけれど、踏みつけるくらいは平気でやりそうな。 .message 3920 上手く言えないけれど、そんな感じがする。 .screen sc_morning01.png sc_morning01.png .transition 0 * 20 ;.stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako01a09.png 400 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako01a09.png 370 ;(切り替えのタイミング、注意のこと。表情にも注意。さらにここ1カット、中距離で?) .message 3930 miy-101_01-0061 みやこ 「なんですか、その熱いまなざしは?」 .message 3940  紘  「なんでもねーよ」 .message 3950 俺は宮村から手を離す。 .message 3960 彼女は俺に握られていた箇所を軽くさすって、微笑した。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako08a02.png 410 ;(表情注意) .message 3970 miy-101_01-0063 みやこ 「広野くん、またもや話は変わるんだけど」 .message 3980  紘  「……なんでしょう」 .message 3990 miy-101_01-0065 みやこ 「ごめんね。実はあたし、見ちゃった」 .message 4000 ぎくり。 .message 4010 miy-101_01-0067 みやこ 「そのノート」 .message 4020 考えてみれば、俺、完全に無防備だったんだよな。 .message 4030 コンテを描いたノートもそのまま……。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako08a03.png 410 ;(表情注意) .message 4040 miy-101_01-0069 みやこ 「もしかして、広野くんってば、ドリーム持っちゃってるの?」 .message 4050  紘  「なんのことやら」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako04a02.png 400 ;(前からのポーズ変化に問題ないか注意) .message 4060 miy-101_01-0071 みやこ 「照れない、照れない。恥ずかしいことじゃないんだから」 .message 4070 ……見られた以上は、とぼけても無駄か。 .message 4080 くそ、これまで家族と景以外には誰にも知られずにきたっていうのに。 .message 4090  紘  「夢っていうか……。俺、漫画家なんだよ」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako04a05.png 400 .message 4100 miy-101_01-0073 みやこ 「なにそれ、自称? 妄想?」 .message 4110  紘  「事実だよ!」 .message 4120 こいつ、俺を漫画家志望の夢追い人だと思ってやがる。 .message 4130  紘  「雑誌に連載持ってるプロなんだよ、これでも」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako04a01.png 400 .message 4140 miy-101_01-0075 みやこ 「……マジ?」 .message 4150  紘  「マジっす」 .message 4160 miy-101_01-0076 宮村は興味深げに俺をじろじろと見ていたが、やがて感心したような表情をして、深く息を吐いた。 .message 4170 miy-101_01-0077 みやこ 「どんな漫画描いてるの?」 .message 4180  紘  「大ざっぱに言うと……少女漫画だよ」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako02a06.png 350 ;(ちょっとオーバーアクションすぎるか?苦笑) .message 4190 miy-101_01-0078 彼女の目が大きく見開かれた。 .message 4200 ま、驚くのも当然だ。 .message 4210 miy-101_01-0079 みやこ 「言われてみると、広野くんって女の子みたいな顔してるね」 .message 4220  紘  「…………」 .message 4230 なにが言われてみるとだ。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako03a05.png 400 ;(ここ、03a03で?) .message 4240 miy-101_01-0081 みやこ 「うわ、気づいてみたら、ますますそう思えてきた。マジで女顔だね、広野くん」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako03a03.png 400 .message 4250 miy-101_01-0083 みやこ 「ノーマルな男の子も道踏み外しそう」 .message 4260  紘  「もうちょっと違うところに反応しろよ、おまえは」 .message 4270  紘  「同い年の、それも男が少女漫画描いてるって、けっこう衝撃発言だろ」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako06a03.png 400 .message 4280 miy-101_01-0085 みやこ 「うーん、あんまり漫画読まないから、漫画家って言われてもピンと来ないんだよね……」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako06a04.png 400 ;(この表情でいいか、注意のこと) .message 4290 miy-101_01-0087 みやこ 「あれ、なにやらご機嫌ななめ?」 .message 4300 宮村は俺を凝視しながら言う。 .message 4310  紘  「女みたいとか言われて喜ぶ男はこの世にいねえよ」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako06a02.png 400 ;(ポーズ変えるか?01ポーズで目閉じ・笑顔を用意してもらうか) .message 4320 miy-101_01-0089 みやこ 「ああ、子供の頃、『オカマ』ってあだ名をつけられてたんだね」 .message 4330  紘  「誰もそんなこと言ってねえぞ」 .message 4340 そのとおりだけど。 .message 4350 宮村はくすくす笑って、意味もなくくるりと一回転した。 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako05a01.png 400 ;(ポーズと表情に注意のこと) .message 4360 miy-101_01-0091 みやこ 「けど、大したもんだね、広野くんは。なんとなくだけど……わかるよ。うん、つまりもうお仕事してるんだよね。うーん」 .message 4370 俺を上目遣いで見ながら、宮村はしきりに感心している。 .message 4380  紘  「他人を褒めてる暇があったら、自分が褒められるように努力でもしてろ」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako05a07.png 400 ;(表情良いか?) .message 4390 miy-101_01-0093 みやこ 「うわ、偉そう」 .message 4400  紘  「俺の漫画を読め。偉そうな台詞がいくつも書いてあって、笑えるから」 .transition 0 * 40 .stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako06a02.png 400 ;.stage * bgw_sch010a01_00.png 0 0 st_miyako05a02.png 400 ;(この表情に変えて問題ないか、注意のこと。もしくは切り出しで?青空に移行でもいいのかも) .message 4410 miy-101_01-0094 俺がにやりと笑うと、宮村も笑顔を返してきた。 .message 4420 風が鳴っている。 .message 4430 揺れる彼女の髪とスカート。 .message 4440 空に近いこの場所で、俺たちはバカみたいに笑顔を向け合っていた。 .panel 0 .overlay * * .screen * * .playBGM * .transition 0 * 10 .stage * WHITE.png 0 0 ;■シーン転換 ;■背景:紘自室(冬、21時 ;■    広野紘:私服(冬) ;☆(紘が原稿に取り掛かってるシーン、久瀬のBGMを極力鳴らす、、、ということにするか?) ;.transition 0 * 20 .playBGM efBGM022_2.ogg .transition 1 fadeSide.png 10 .stage * ev01_033a01.png 0 0 .panel 1 .playSE2 hiro_keitai_male.ogg f 0 * ;(ここにもぶちこんでます。問題あれば、再構築を) .message 4450 ち〜ん♪ ;.message 4450 ちゃ〜ちゃらららららら〜♪ .transition 0 * 40 .stage * ev01_033b01.png 0 0 ;(フェードスピードは注意のこと) .message 4460 メールか。 .message 4470 俺はペン入れをする手を止めて、机の上に置かれた携帯に手を伸ばす。 ;.panel 2 .transition 0 * 20 .stage ev01_031a01_kiridashi_FG.png ev01_031a01_kiridashi_base.png 0 0 .effect Cutin ev01_031a01_kiridashi_yuuna.png -10 .wait 100 .transition 0 * 40 .stage ev01_031a01_kiridashi_FG.png ev01_031c01.png 0 0 ;.stage * ev01_031a01.png 0 0 .effect fadeout .panel 2 .message 4480 \n\n\n\n\n\n\n\n『明日は朝練あるから起こしに行けません。ちゃんと起きて学校に行ってください』 .panel 1 .message 4490 ふむ。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_031c02.png 0 0 .panel 2 .message 4500 \n\n\n\n\n\n\n\n『追伸:さぼったら死あるのみ。景』 .panel 1 .message 4510  紘  「…………」 .message 4520 どうも景は一言余計だな。 .message 4530 こんなので将来嫁にもらってくれる男がいるのかと不安になる。 .message 4540  紘  「ま、俺が景の嫁ぎ先を心配してもしょうがないか」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_032a01.png 0 0 ;☆(ここは、切り出しをうまく使ってください) .message 4550 つぶやいて、原稿に目を落とす。 .message 4560 ふうー、白さが目にしみるな。 .message 4570 締め切りまでもう時間がないのに、この原稿の白さはいかがなもんだろう。 .message 4580 せめて誰かに手伝ってもらえばいいんだけど……。 .message 4590 俺にはアシスタントはおらず、背景はもちろん、ベタやトーンなんかの仕上げも全部一人でこなしている。 .message 4600 この音羽みたいな地方都市ではアシスタントを見つけにくいというのもあるし―― .message 4610 雇いたくても雇えない経済的事情もある。 .message 4620  紘  「やるしかねえんだよなあ」 .transition 0 * 20 .stage * ev01_032b01.png 0 0 ;(フェードスピードは40で?手、布、出てくるので1カットで移行させていいのか注意) .message 4630 ぱんっと頬を叩いて気合いを入れ、丸ペンにインクをつけて、さあペン入れの続きを―― .playSE hiro_keitai_2.ogg true 0 * .transition 0 * 20 .stage * ev01_033a01.png 0 0 ;.transition 0 * 20 ;.stage * ev01_033b01.png 0 0 .message 4640 ピリリリリリッ、ピリリリリッ ;.transition 0 * 20 ;.stage * ev01_033a01_mugai_a.png 0 0 ;(この切り出し、使うかどうかも考慮のこと。没。意図がわからん) .message 4650 がくり。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_033b01.png 0 0 ;(フェードスピードは注意のこと) .message 4660  紘  「……人がやる気になってるところを、まったく」 .playSE * f * 0 .playSE pi.ogg f 0 * .transition 0 * 20 .stage * ev01_031b01.png 0 0 .message 4670 再び携帯を取り上げ、おもむろに通話ボタンを押す。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_033c01.png 0 0 .message 4680  紘  「はい、広野です」 ;■御影チェック ;■ 画像に表示でてるので名前はここで開くよ〜 ;.message 4690 omu-101_01-0003 @大 村 『俺や』 .message 4690 omu-101_01-0003 大 村 『俺や』 .message 4700 ドスの利いた声が鼓膜に届く。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_034a02.png 0 0 ;(a02でもいいのかもしらんが) .message 4710  紘  「……そのヤクザみたいな口調はなんとかならないのかよ、大村さん」 .message 4720 ただでさえ柄の悪そうな関西弁なのに。 .message 4730 omu-101_01-0005 大 村 『人の口の利き方にけちつけんなや。それで、どうやねん』 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a01.png 0 0 ;(02でもいいのかもしらんが、原稿を落としたことのない性格から冷静な表情で) .message 4740  紘  「ペン入れがあと5ページ」 .message 4750 電話の相手、大村義彦は俺の担当編集だ。 .message 4760 年齢は聞いたことはないけど、たぶん30代前半から中盤というところ。 .message 4770 元々は武闘派出版社で男気溢れる漫画雑誌の編集をやってたそうだ。 .message 4780 今の会社に移ってからは、なにを間違えたのか、少女漫画の編集部に籍を置いている。 .message 4790 ていうか、本当に書類の手違いで配属されたんじゃないのか? .message 4800 口が悪く、おまけに性格も顔の作りも乱暴なこの男が、他の少女漫画家さんたちとコミュニケーションが取れるとは思えねぇ。 .message 4810 omu-101_01-0007 大 村 『ペンはええけど、新堂センセ。それで仕上げは間に合うんか?』 .message 4820  紘  「間に合わせるよ」 .message 4830 omu-101_01-0009 大 村 『なんやったら、臨時のアシスタント都合して、そっちに送ったろか』 .message 4840 ただ、大村さんは顔が悪い割に、仕事はできる。 .message 4850 たぶんもうアシスタントも手配済みで、俺が頷けば即座に音羽に送り込むつもりなんだろう。 .message 4860 でも。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a02.png 0 0 .message 4870  紘  「いらねーよ。今までだって原稿落としたことないんだから、信用してくれよ」 .message 4880 omu-101_01-0011 大 村 『そうか、わかったわ。おまえがそう言うんなら任せるわ』 .message 4890 omu-101_01-0013 大 村 『ところで、ちゃんとメシは食うとるか?』 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a01.png 0 0 ;(ここで02使ってもいいのかもしらんけど……必要なら切り出しを) .message 4900  紘  「今日は……ごはんと漬け物とみそ汁を」 .message 4910 omu-101_01-0015 大 村 『……あのな、封建時代の農民やないんやから、もっと栄養のあるもん食えや』 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a04.png 0 0 .message 4920  紘  「貧乏なんで、白いごはんを食べるのがやっとなんですよ。そろそろ原稿料上がりませんかね?」 .message 4930 と、冗談めかして訊いてみる。 .message 4940 omu-101_01-0017 大 村 『それは前から言うとるやろ。ギャラのアップは俺に勝ってからや』 .message 4950  紘  「なんで漫画家が編集者に肉弾戦挑まないといけないんだ!」 .message 4960 学生時代はラグビー部でならしたという筋骨隆々な大村に、運動不足の漫画家が勝てるはずもない。 .message 4970 omu-101_01-0019 大 村 『男には、拳で掴み取らなあかんもんがある!』 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a05.png 0 0 .message 4980  紘  「わけわかんねえよ!」 .message 4990 どうしようもねえな、このオッサン。 .message 5000 omu-101_01-0021 大 村 『まぁ、いつでも挑んでこいや。それはさておいて』 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a02.png 0 0 .message 5010  紘  「……まだなにか?」 .message 5020 omu-101_01-0023 大 村 『矛盾しとるようやけど、無理はすんなや。おまえが倒れたって誰も得せえへんからな』 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a06.png 0 0 ;(次の地文でこの表情を?この表情の使いどころにも注意のこと) .message 5030 おや、心なしか優しい口調。 .message 5040 さすがにベテラン編集だけあって、飴と鞭の使い分けも上手いもんだが……。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a05.png 0 0 .message 5050  紘  「バカ言ってんじゃねえ! 無理しなきゃ間に合わねぇんだよ! 編集が生ぬるいこと言ってんな!」 .message 5060 俺は気を遣われるより、罵詈雑言を浴びせられているほうが気楽なタチなんだよ。 .message 5070 omu-101_01-0025 大 村 『ああ、そうかい! そやったら、死んでもええから原稿上げろや。倒れるときは前のめりや。ええな!』 .message 5080 それだけ言うと、大村さんは俺の返事も待たずに電話を切った。 .transition 0 * 40 .stage * ev01_034a03.png 0 0 ;(この表情への移行、注意) .message 5090 まったく、作家を大事にしてんだか突き放してんだか。 .transition 0 * 20 .stage * ev01_033a01.png 0 0 ;(このCGから、原稿の切り出しへ移行してもいいかもしれません) .message 5100 俺は携帯を置いて、ペンを手に取る。 .message 5110  紘  「言われなくたって上げますよ」 .message 5120 いい感じにプレッシャーもかかったしな。 .panel 0 .playBGM * .transition 0 * 10 .stage * WHITE.png 0 0 .transition 0 * 10 .stage * WHITE.png 0 0 .wait 100 .chain 102_01.sc ;■102_01へ。 ;.end